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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻10号

1986年10月発行

症例

生検により診断しえたamebic colitisの1例

著者: 北野厚生1 小畠昭重1 押谷伸英1 吉安克仁郎1 日置正人1 橋村秀親1 松本誉之1 平谷定彦2 大川清孝1 蝶野慎二2 町田圭弘2 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科 2まちだ胃腸病院

ページ範囲:P.1137 - P.1141

文献概要

要旨 下血,腹痛を主訴とする55歳,男性のamebic colitis(AC)を注腸X線,内視鏡像を中心に検討した.血液化学検査では白血球増多のほかは異常所見はみられなかった.注腸X線では横行結腸の壁不整,狭窄,顆粒像,更に偽憩室様の所見を呈した.大腸内視鏡では,びらん,潰瘍と強い浮腫性変化が認められ,ACが強く疑われた.生検病理組織学的検索において栄養型のEntamoeba histolytica(EH)が検出された.ACの特異的な内視鏡像として,粘膜の浮腫性変化とびらん,潰瘍が易出血性であること,生検によるEHの検出が高率であることを検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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