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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻10号

1986年10月発行

文献概要

胃と腸カンファレンス

この症例をどう考えるか

著者: 服部了司1 八尾恒良2 福地創太郎3 牛尾恭輔4

所属機関: 1服部胃腸科医院 2福岡大学筑紫病院消化器科 3虎の門病院消化器科 4国立がんセンター放射線診断部

ページ範囲:P.1143 - P.1146

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 症例の概要 患者二84歳,男性.老人検診で胃噴門部に腫瘤を発見された.自覚症状はなかったが,噴門前壁の31×30×17mm大の隆起性病変からの内視鏡的生検では,Group Ⅴのpoorly differentiated adenocarcinomaが得られた.エコー検査およびDICにより,同時に胆石症も確認された.84歳という高齢と隆起性病変の深達度から,胃腫瘤楔状切除および胆囊摘出術が行われた.なお当院では1975年よりほとんど全例に病理切除標本の色素散布を行っている.

 病変の深達度につき御検討いただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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