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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻11号

1986年11月発行

症例

Spontaneo usumbilical fistulaを形成した小腸Crohn病の1例

著者: 牛島聡13 清原薫1 金定基1 北川晋1 中川正昭1 瀬川安雄1 林守源2

所属機関: 1石川県立中央病院消化器外科 2石川県立中央病院病理 3現 氷見市民病院外科

ページ範囲:P.1237 - P.1242

文献概要

要旨 患者は18歳男性.臍分泌,腹痛を主訴として当院を受診した.痔瘻痕手術の既往はあるが開腹術の既往はない.小腸造影,瘻孔造影にて回腸臍瘻を形成した小腸Crohn病と診断された.1985年8月,臍回腸瘻を含めた約95cmの回腸を一括して摘出した.摘出標本には縦走潰瘍,跛行性潰瘍およびアフタ様潰瘍のskip lesionを認めた.組織学的には全層に及ぶ潰瘍,epithelioid granulomaをみた.瘻管壁には非特異的炎症性変化しかみられなかった.以上より自然臍回腸瘻を伴った小腸型Crohn病と診断した.本邦にこのような症例の報告はなく,文献上の6報告例を加えて考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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