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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻12号

1986年12月発行

文献概要

今月の主題 大腸のvillous tumor 主題

大腸のvillous tumor

著者: 松川正明1 根来孝1 碓井芳樹1 山田聰1 韓東植1 白壁彦夫1 狩谷淳2 間山素行2 若林芳敏2 瀬崎徳久2 池延東男3 梁承茂3

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2千葉県がんセンター放射線診断部 3早期胃癌検診協会中央診療所

ページ範囲:P.1317 - P.1324

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要旨 順天堂大学と千葉県がんセンターで経験した絨毛腫瘍45例47病変(絨毛腺腫21病変,腺管絨毛腺腫26病変)について検討した.自験例では進行癌はなく,sm癌は7cm以上にあった.絨毛腫瘍の肉眼形態から有茎・無茎・平盤状に分けた.有茎性が絨毛腫瘍の中で最も頻度が高い.この型では,有茎のX線所見を92%も得られた.無茎性は0.6cm以上で,2cm以上になるとm癌がみられた.この型では,表面結節性所見が内視鏡・X線で得られた.平盤状は2cm以上で,m癌は4cm以上でみられた.この型では,網状または結節性のX線所見をみる.絨毛腫瘍の診断は2cm以上で結節状ないし網状表面像と側面像で毛羽立ちをみると容易である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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