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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻12号

1986年12月発行

今月の主題 大腸のvillous tumor

主題

大腸絨毛腫瘍(腺管絨毛腺腫)の形態的検討―特に小病変について

著者: 芳野純治1 中澤三郎1 小池光正1 福井明1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1335 - P.1341

文献概要

要旨 絨毛腺管に着目し,良悪性を問わず腺管絨毛腺腫までを含めた32病変を絨毛腫瘍としてその形態を検討した.①絨毛様突起を有する典型例8病変,②絨毛様突起を有していないが,広基性で,腫瘤表面の結節は大きく,微細な凹凸不整・発赤を伴い,イモ虫様・脳回転様・八つ頭様といった特異の形態を呈する例5病変,③山田Ⅲ・Ⅳ型を呈し,更に表面の凹凸の目立つ例7病変,④通常の山田Ⅲ型・Ⅳ型と全く鑑別ができない例12病変,の4型に大別できた.病理組織学的に絨毛腺腫および腺管腺腫との中間型が全体に占める比を求めると,②,③では全例が大部分を占めていたが,①,④では大部分を占める例からわずかな例まで広く認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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