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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻2号

1986年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管の“比較診断学”を求めて(2) 序説

“比較診断学”を求めて

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究所付属病院内科

ページ範囲:P.129 - P.130

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 “比較診断学事始め”とも称すべき試みは既に前号においてなされている.その内容がどんなものになっているのか,実は今この序説を書き始めた段階では筆者には何の情報もない.編集子の特権をかざして事前に前号の主題論文の内容を知ったうえで,軌道修正をも含めた序説を書くことも可能だったが,それも敢えてしなかった.本号の主題論文のゲラも見ていない.“比較診断学”という言葉の妥当性をも含めて,その解釈と表現を執筆を担当された諸兄の感性に委ねることが,この主題の問題点を浮き彫りにするための最善の策と考えたからである.

 本号の座談会を読まれてその徴を感じとってもらえれば望外の幸せである.座談会を終えた時点でわれわれは“比較診断学”の目指すところ,特にその基本から応用に至る道が微かに視えたような気がした.ところが,少し時間を経て,その道を再び辿ろうとすると,どこかでそれが途切れてしまう.要するに,勘所を押えきれなくて暗中模索している状態なのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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