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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻2号

1986年02月発行

今月の主題 消化管の“比較診断学”を求めて(2)

主題

消化管内視鏡検査の考え方

著者: 多賀須幸男1 桜井幸弘1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.131 - P.136

文献概要

要旨 “比較診断学”の1つの試みとして,食道・胃・十二指腸球部・大腸を,やや基礎的な問題に返って,内視鏡的立場から縦断的に比較検討した.最近の広角ファイバースコープは管腔性臓器の観察に適しているが,観察距離が6cm以上になると解像力は激減する.観察に当たっては,頸部および胸部食道,胃の穹窿部・体部・前庭部はそれぞれ分けて考えるべきであり,可動性がある臓器と胸腹壁に固定されたものとは区別して操作すべきである.加齢性変化もそれぞれ異なる.内視鏡では変形は十分に捉えられない.変形は粘膜下層以下の変化を示すものであるが,消化管病変の大半が粘膜から始まることを考えれば,粘膜表面を観察する内視鏡は,その早期診断により適している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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