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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻2号

1986年02月発行

文献概要

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海外文献紹介「薬物的括約筋拡張後の無傷乳頭を通して行う内視鏡的総胆管結石除去術」

著者: 種広健治1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.153 - P.153

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 Endoscopic removal of common bile duct stones through the intact papilla after medical sphincter dilatation:Starit M, Poralla Y, et al(Gastoroenterology 88:1807-1811, 1985)

 総胆管遺残結石に対する外科的治療は疾病率,死亡率が高く,溶解療法は時間がかかるうえに結石の組成により成果が異なるという問題があり,この10年間内視鏡的結石除去術が注目を集めた.しかし,通常の方法は乳頭切開術を必要とし,これには約8%の重篤な合併症と1~2%の死亡率を伴うことが報告されている.最近,バルーンカテーテルを用いた内視鏡的乳頭拡張術が導入され,この方法によると乳頭切開術を必要とせず,それによる合併症を避けることができるが,特別な器具と高度な技術を要する.そこで,著者らは乳頭切開術によらず,ニトログリセリン(GTNと略)のOddi筋拡張作用を応用し,胆管結石の内視鏡的治療を試みた.GTNは舌下に投与されると1~2分後に血中濃度が最高となり,半減期は約5分であることが既に示されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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