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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻2号

1986年02月発行

文献概要

症例

十二指腸潰瘍治療中に発見された回腸脂肪腫の1例

著者: 田口智章12 八木博司1 中村勁1

所属機関: 1福岡八木厚生会病院 2九州大学医学部小児外科 同第1病理

ページ範囲:P.177 - P.180

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要旨 消化器の脂肪腫は比較的まれな疾患で,一般に特異的症状を欠くため,腸重積症や出血により偶然発見されることが多く,術前に診断されることは極めてまれである.最近われわれは,41歳,男性で再発を反復する十二指腸潰瘍で,潰瘍消失後も腹部に不定愁訴を残したため注腸造影を行い,回腸終末部に生じた脂肪腫を発見し,胃切除術と共にその部を切除し治癒させた症例を経験したので報告した.本例の脂肪腫は治療の対象とした原疾患と非常にかけ離れた部位にあり,このような症例は文献上あまり類をみないようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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