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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻2号

1986年02月発行

文献概要

症例

胃villous tumorの1例

著者: 南部匠1 飯田三雄 長田孝義2 岩下明徳3 小樋剛4

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第1外科 3九州大学医学部第2病理 4こひ胃腸科

ページ範囲:P.187 - P.193

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要旨 患者は59歳,男性.空腹時心窩部痛を主訴として来院.胃X線・内視鏡検査にて2個のvillous tumorを認めた.極めて柔らかな隆起で,表面は“soap-bubble”様の所見を呈し,生検用鉗子を隆起の奥深く容易に挿入できた.切除胃にて,1個は大きさ12×9.5×1.5cm,小さな癌巣の散在するcarcinoma in villous adenomaであり,他の1個は大きさ2×1.5×3.5cm,villous adenomaであった.術前著明な低蛋白血症(5.2g/dl)があったが,胃切除後正常化した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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