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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻3号

1986年03月発行

今月の症例

扁平隆起型早期直腸癌

著者: 斉藤典男1 更科宏実1 鎗田努2 鎗田正2

所属機関: 1千葉大学第1外科 2鎗田病院

ページ範囲:P.240 - P.242

文献概要

注腸X線像でⅡa+Ⅱc型病変が疑われたが,内視鏡像では空気量により形態の変化がみられ,色素散布では中心陥凹がはっきり描出されず扁平隆起型早期直腸癌と診断された症例である.この型の早期癌における内視鏡診断では,空気量を変えた観察が重要となる.

〔症例〕患者は68歳の女性で,特に症状はなかった.1983年7月の注腸X線検査により上行結腸憩室症と診断され,経過観察されていた.1985年7月の大腸内視鏡検査で直腸の病変が指摘され,精密検査を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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