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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻3号

1986年03月発行

文献概要

今月の主題 大腸早期癌診断におけるX線と内視鏡との比較 主題

大腸早期癌診断におけるX線診断の実態

著者: 松川正明1 根来孝1 碓井芳樹1 大橋泰之1 梁承茂1 韓東植1 山田聡1 小林茂雄1 白壁彦夫1 池延東男2

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2早期胃癌検診協会

ページ範囲:P.251 - P.257

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要旨 大腸早期癌の多くは隆起型を呈するので,X線診断の基本となる隆起性病変の大きさと肉眼形態(有茎・腫瘤・平盤・中央陥凹・特殊)について調べた.大きさは,sm癌のみられない0.5cm以下と進行癌の多い3.1cm以上を除いた0.6~3cmの病変を対象とした.X線による存在診断は95.7%にできた.質的診断では,m癌はfocal cancerが多いので,良性(m癌を含む)・sm癌・進行癌の判別についてみた.長茎では悪性であっても早期癌である.腫瘤・平盤では,大きさと腸壁辺縁の変形を加味して診断する.中央陥凹では中央部の陰影の程度により,深達度診断がある程度可能である.特殊では絨毛腫瘍が多く,深達度診断は難しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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