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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻3号

1986年03月発行

文献概要

今月の主題 大腸早期癌診断におけるX線と内視鏡との比較 主題

右側結腸における大腸早期癌診断能の比較

著者: 斉藤幸夫1 武藤徹一郎1 大矢正俊1 洲之内広紀1 阿川千一郎1 安達実樹1 久保田芳郎1 杉原健一1 沢田俊夫1 小西文雄1 森岡恭彦1 上谷潤二郎2

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2都立豊島病院外科

ページ範囲:P.271 - P.279

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要旨 過去20年間に当教室で経験された右側結腸(ここでは盲腸および上行結腸に限った)の早期癌は6症例8病変であり,いずれも切除例であった.術前診断は十分になされたとは言えず,存在診断が得られたのはX線検査で8病変中3病変,内視鏡検査で8病変中6病変であった.X線検査による診断成績が悪かったのは,病変の形態の特殊性(Ⅰp型1例,Ⅱa型5例,Ⅱa+Ⅱc型1例,Ⅱb型1例)が一因と考えられたが,多くは右側結腸におけるX線検査の未熟さによるものと考えられた.しかし内視鏡検査において完全に見落とされた病変があることを常に念頭に置く必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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