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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻3号

1986年03月発行

文献概要

今月の主題 大腸早期癌診断におけるX線と内視鏡との比較 座談会

大腸早期癌診断におけるX線と内視鏡との比較

著者: 下田悠一郎1 岡本平次2 小山登3 棟方昭博4 横山善文5 長谷川かをり6 丸山雅一7

所属機関: 1佐賀県立好生館・赦射線科 2昭和大学藤が丘病院・消化器内科 3小山消化器内科医院 4弘前大学・第1内科 5名古屋市立大学・第1内科 6東京女子医科大学・消化器病センター 7癌研究会付属病院・内科

ページ範囲:P.286 - P.297

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 丸山(司会) 本日のテーマは大腸早期癌診断におけるX線と内視鏡との比較です.

 初めに確認しておきますが,この場合の診断というのは発見ないしは拾い上げというふうに解釈して話を進めていきたいと思います.

 内視鏡専門の先生の立場からは,いまさらX線と内視鏡を比較するなどということは意味がないという意見もあると思います.また昨今の大腸の診断の現況をみますと,X線診断一本槍という先生方は非常に少なくなりました.X線をやっておられる先生でも,実はこっそりと内視鏡もやっておられる.あるいは,内視鏡の先生は逆で,X線をあまり信用しないという立場で内視鏡だけという,この二通りに分かれると思います.このように通常は,情報を追加する手段として,どちらかを必ず,自分が内視鏡であればX線,X線であれば内視鏡というように情報を絶えず自分のところに持っていて診断をされているというのが,日本の現状ではないかと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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