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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻3号

1986年03月発行

文献概要

症例

表層拡大型を呈したⅡa集簇型早期胃癌の1例

著者: 黒岡信幸1 佐野寿昭2 鴻池尚1 徳元善昭1 岡内宣三3 小浜貴良4 榊芳和5

所属機関: 1徳島大学放射線科 2徳島大学第1病理 3岡内胃腸科医院 4小松島赤十字病院内科 5小松島赤十字病院外科

ページ範囲:P.298 - P.302

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要旨 患者は64歳,男性.心窩部不快感にて来院.胃X線所見上,胃角後壁を中心に多発する隆起性病変を認め,胃内視鏡検査では,表面平滑,周囲粘膜と同様の色調を呈する多数の隆起性病変を胃角を中心として前後壁にみた.表層拡大型Ⅱa集簇型早期胃癌の診断にて胃亜全摘術が施行された.切除胃の肉眼像では,多数の隆起性病変は1つの領域を形成し,径9cmの類円形のⅡa集簇型癌巣を呈した.更に,この口側にⅡc様陥凹がみられ,癌巣全体は9×10cmであった.組織学的には高分化管状腺癌で,深達度はm,aw(-),ow(-),n(-)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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