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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻3号

1986年03月発行

文献概要

症例

下行結腸癌を合併したPeutz-Jeghers症候群の1例

著者: 高橋日出雄1 石田秀世1 穴沢貞夫1 鈴木正弥1 桜井健司1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科

ページ範囲:P.321 - P.326

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要旨 Peutz-Jeghers症候群における消化管ポリポーシスの癌化や悪性腫瘍の合併など最近注目されてきている.患者は42歳,男性で,口唇,手指に典型的な色素斑がある.腸管にはポリープが散在し,下行結腸には腫瘍による狭窄が存在していた.内視鏡的ポリペクトミーおよび小腸部分切除,左半結腸切除,術中経腸的ポリペクトミーなどを施行した.ポリープは組織学的にすべて過誤腫でfocal cancerを認めなかった.また,結腸の腫瘍は高分化腺癌,中心に粘液癌を混在していたが,過誤腫または腺腫成分の共存を認めなかった.以上,本症候群と大腸癌の合併例を報告すると共に,本症候群の癌化,癌の合併などについて考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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