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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の症例

Ⅱc+Ⅱb症例か?―Ⅱbの判定について

著者: 五十嵐勤1 鈴木秀1

所属機関: 1福島医科大学・第2内科

ページ範囲:P.358 - P.360

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Ⅱc型早期胃癌

〔患者〕54歳,男性.

大きさ:53×40mm.

組織型:tubular adenocarcinoma, moderately differentiated.

深達度:m.

中心部:Ul-Ⅱs.

 早期胃癌の肉眼分類,とりわけⅡbの判定には慎重でなければならない.切除胃の取り扱い,観察条件によってはⅡbとも,ごく浅いⅡcとも,またわずかな高まりのⅡaとも言える病変があるからである.

 Ⅱb病変と言い切るためには,それなりの観察記録が必要だと思う.

 本例では種々の条件下で肉眼観察,写真撮影をしてみた.そのうち,二重造影像の所見に対応できるのは低位光源撮影の半固定Fig. 5であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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