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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の主題 Ⅱb型早期胃癌の診断 序説

Ⅱbとのつきあい

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.361 - P.361

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 Ⅱbに関する呼称に,純粋Ⅱb,随伴Ⅱb,類似Ⅱbがある.胃と大腸の癌では,随伴Ⅱbは切除線決定に関係する.いまのところ,常識的になっていて論争はない.食道では,はっきりとは言い切れないが,大きな意味がありそうである.胃よりも食道のほうが癌の進展が早いので,類似Ⅱbがないのかもしれない.純粋Ⅱbと類似Ⅱbの使い分けにルールがないのが,問題となっているのである.なぜなのか.

 早期胃癌の肉眼分類を作ったとき,十分なⅡbの材料はなかった.ミクロの癌を経験していたにすぎない.ⅡaやⅡcは,分類をスタートさせるだけの経験例があった.ⅡaとⅡcの問の前段階だと漠然と考えていたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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