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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の主題 Ⅱb型早期胃癌の診断 主題症例

わずかな伸展不良で発見された微小純粋Ⅱb型早期胃癌の1例

著者: 西俣嘉人1 政信太郎1 美園俊明1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.399 - P.402

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はじめに

 Ⅱbに関しては1971年第13回日本消化器内視鏡学会で初めて取り上げられ,われわれも随伴Ⅱbを対象に,Ⅱb・類似Ⅱbの摘出標本レントゲノグラムを検討し,そのX線像を検討した.その後,術前に発見されたⅡbあるいはⅡbに近い症例を報告してきた.

 われわれが摘出標本レントゲノグラムから得たⅡbのX線像は,周辺非癌粘膜と比べて①areaが明るい,②area間溝がはっきりしていて幅が広い,③辺縁に接するとわずかな伸展不良がみられる,④バリウム付着異常,などであった.

 今回われわれは辺縁のわずかな伸展不良を手掛かりとして発見された純粋nbの症例を供覧する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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