文献詳細
今月の主題 Ⅱb型早期胃癌の診断
主題症例
文献概要
はじめに
近年,X線診断学および内視鏡検査は著しく進歩したが,表面平坦型Ⅱb型早期胃癌は現在においてもなお診断困難な病変である.組織学的に5mm未満の大きさを示す微小Ⅱbについては,癌の存在診断そのものが問題となるが,表層拡大型のⅡb病変ではその拡がりが正しく診断されることが,外科治療の面から特に重要である.われわれはX線検査により粘膜の異常を指摘され,内視鏡検査および胃生検にて術前に診断しえた表層拡大型のⅡb型早期胃癌の症例を経験したので報告する.
近年,X線診断学および内視鏡検査は著しく進歩したが,表面平坦型Ⅱb型早期胃癌は現在においてもなお診断困難な病変である.組織学的に5mm未満の大きさを示す微小Ⅱbについては,癌の存在診断そのものが問題となるが,表層拡大型のⅡb病変ではその拡がりが正しく診断されることが,外科治療の面から特に重要である.われわれはX線検査により粘膜の異常を指摘され,内視鏡検査および胃生検にて術前に診断しえた表層拡大型のⅡb型早期胃癌の症例を経験したので報告する.
掲載誌情報