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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の主題 Ⅱb型早期胃癌の診断 主題症例

褪色像により診断可能であった純粋Ⅱb型早期胃癌の1例

著者: 山口肇1 後藤裕夫2 廣田映五3

所属機関: 1国立がんセンター病院内科 2国立がんセンター放射線診断部 3国立がんセンター研究所病理

ページ範囲:P.419 - P.422

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はじめに

 通常内視鏡検査にてⅡb型早期胃癌の診断指標が得られるとすれば,それはより浅いⅡcやより低いⅡaの診断指標の延長線上にのみ得られるものと考えられる.すなわち,内視鏡所見としては粘膜面の槌色,発赤といった色調異常や,わずかな凹凸異常の中にⅡbの診断指標を求めうると考えられるのである.今回われわれは褪色所見から術前Ⅱc型早期胃癌と診断したが,切除標本の病理組織学的検討から純粋Ⅱbとされた1例を経験したので,若干の知見を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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