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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻4号

1986年04月発行

症例

内視鏡的憩室切除術を施行したintraluminal duodenal diverticulumの1例

著者: 木須達郎1 森久男1 内田康文1 山岡宏太郎1 山本裕士2 本岡慎3

所属機関: 1佐賀医科大学消化器内科 2佐賀医科大学外科 3佐賀医科大学放射線科

ページ範囲:P.439 - P.445

文献概要

要旨 患者は26歳,男性.主訴は食後の腹部膨満感,悪心・嘔吐.中学のころより過食後に悪心・嘔吐あり症状が増強したため,1983年6月当科受診.上部消化管造影の結果,十二指腸下行脚内腔に2mmの透明帯によって囲まれた西洋梨状の陰影あり,intraluminal duodenal diverticulum(IDD)と診断された.7月22日内視鏡下で憩室切除術を施行した.吸引によりIDDを口側へ翻転させポリペクトミーと同様の手技でスネアーをIDDの基部にかけ,高周波電流を通電し憩室底を切除した.憩室は両側とも十二指腸粘膜で覆われ粘膜筋板を有していた.IDDは世界で約100例,本邦で26例の報告があり,本邦では内視鏡的憩室切除を施行したのは本例が4例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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