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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻5号

1986年05月発行

文献概要

今月の主題 早期胆嚢癌―その診断の進歩 主題

早期胆嚢癌の精密検査―Angio,CT,X線検査などの画像診断

著者: 島口晴耕1 有山囊1 白壁彦夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.529 - P.537

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要旨 最近の14年間にUS,CT,直接胆道造影および血管造影を行って診断し,手術または剖検により病理組織学的に確診された胆嚢癌62例のうち,切除36例を対象にその臨床病理学的事項,治療成績および診断的事項を検討した.肉眼的分類では隆起・腫瘤型と表層・浸潤型が各々ほぼ半数を占め,いずれも胆石症,または膵胆管合流異常を合併する頻度が高い.治療成績の検討からm癌,pm癌,ss-RAS癌を早期癌と定義するのが妥当である.切除例全般の各検査法による診断成績を比較すると血管造影の成績が優れているが,早期癌では隆起型癌・無石例でのUSの診断能を除いていずれも悪い.今後,胆道二重造影による微細診断の積極的な利用が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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