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今月の主題 大腸生検の問題点―炎症性疾患の経過を中心に 序説
大腸生検の問題点
著者: 喜納勇1
所属機関: 1浜松医科大学第1病理
ページ範囲:P.591 - P.592
文献購入ページに移動 本号では,大腸生検の問題点を炎症性疾患,特に疾患単位としてよく確立されているものに限って,診断とその経過に関連して大腸生検の果たす役割について論じていただくことになる.
そもそも大腸生検を大腸疾患の診断に使用することが普及したのは,大腸ファイバースコープに生検鉗子の挿入が可能になった1970年代からである.当然,癌やポリープの組織診断のために大腸生検が使用されたが,その威力は炎症性疾患にも及んだ.潰瘍性大腸炎の診断,更にはその経過においては,活動期,非活動期の組織学的判定,ひいては頻度は低いながらもdysplasiaの出現まで,その応用範囲は拡がっていった.
そもそも大腸生検を大腸疾患の診断に使用することが普及したのは,大腸ファイバースコープに生検鉗子の挿入が可能になった1970年代からである.当然,癌やポリープの組織診断のために大腸生検が使用されたが,その威力は炎症性疾患にも及んだ.潰瘍性大腸炎の診断,更にはその経過においては,活動期,非活動期の組織学的判定,ひいては頻度は低いながらもdysplasiaの出現まで,その応用範囲は拡がっていった.
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