icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻6号

1986年06月発行

文献概要

今月の主題 大腸生検の問題点―炎症性疾患の経過を中心に 主題

潰瘍性大腸炎における生検の問題点

著者: 長廻紘1 長谷川かをり1 飯塚文瑛1 屋代庫人1 五十嵐達紀2 鈴木博孝2 浜野恭一2 小幡裕2

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター内科 2東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.593 - P.610

文献購入ページに移動
要旨 適応を厳格にすれば潰瘍性大腸炎(UC)における生検はさほど頻繁に行う必要がない.生検が必要なのは,UCに合併するdysplasiaと癌の診断―これらには組織診が肉眼診断より精密である―を別にすれば,罹病範囲の決定,治癒の判定においてである.UCの組織像は特徴的であり,組織(生検)像からUCの診断を下しうるが,そのような例では内視鏡肉眼診断の段階で診断がつく.診断自体に生検は必要でなく,むしろ鑑別診断の参考といった要素が強い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?