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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻6号

1986年06月発行

今月の主題 大腸生検の問題点―炎症性疾患の経過を中心に

主題

腸アメーバ症と生検

著者: 北野厚生1 小畠昭重1 押谷伸英1 吉安克仁郎1 日置正人1 橋村秀親1 松本誉之1 大川清孝1 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科

ページ範囲:P.633 - P.640

文献概要

要旨 近年増加傾向にある腸アメーバ症は臨床症状,内視鏡所見において潰瘍性大腸炎,感染性腸炎などとの鑑別が肝要である.特に内視鏡像においては,周辺粘膜に浮腫性変化を伴ったびらんや辺縁に発赤を有する潰瘍に注目し,更にアフタ,易出血所見などが特徴的と言える.糞便中のEntamoeba histolyticaの検索,血清学的検討も重要であるが,適切な採取部位からの生検による検出も高率(84%)であり,腸アメーバ症の診断,ならびに他疾患との鑑別上有効な手段と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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