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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻6号

1986年06月発行

今月の主題 大腸生検の問題点―炎症性疾患の経過を中心に

主題症例

大腸生検によりアミロイドーシスと確診された1例

著者: 北野厚生1 北田恵一1 荒川哲男1 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科

ページ範囲:P.641 - P.644

文献概要

はじめに

 代謝性全身性疾患であるアミロイドーシスは,細線維状の形態を有する蛋白質が,全身の諸臓器に沈着する難治性疾患である.消化管へのアミロイドの沈着も決して少なくはなく,生検による確定診断が比較的容易となった現在では,直腸や胃の生検によりアミロイドーシスと判明した症例が報告されている.

 今回,腹痛と水様性下痢を主訴とした患者の胃内視鏡,ならびに大腸内視鏡像において,それぞれ,びらん性胃炎,潰瘍性大腸炎との鑑別に難渋し,大腸生検病理組織学的所見によりアミロイドーシスと確認した症例を経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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