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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻6号

1986年06月発行

今月の主題 大腸生検の問題点―炎症性疾患の経過を中心に

主題症例

潰瘍性大腸炎と臨床診断され,4年後の生検でアメーバ赤痢と確診された1例

著者: 久保田芳郎1 小西文雄1 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.653 - P.656

文献概要

はじめに

 近年,本邦においても潰瘍性大腸炎やCrohn病などの炎症性腸疾患が増加し多数発見されるようになってきたが,これらの疾患の鑑別疾患の1つに腸アメーバ症を常に念頭に置く必要があると考えられる.われわれは初回診察時に潰瘍性大腸炎と誤診したため再燃緩解を繰り返し,4年後の生検で偶然Entamoeba histolyticaを発見され確定診断の得られた1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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