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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻8号

1986年08月発行

症例

国内感染にょるsexually-transmitted amoebiasisと思われた1例

著者: 吉川信夫1 河野保1 新村宗敏2 小林仁2 横川宗雄2 竹内勤3 小林正規3

所属機関: 1国立国府台病院内科 2千葉大学医学部寄生虫学 3慶応義塾大学医学部寄生虫学

ページ範囲:P.899 - P.902

文献概要

要旨 粘血便,微熱を訴えて来院した41歳の男性例について報告する.入院後の糞便検査で赤痢アメーバ栄養型と思われる虫体を検出.内視鏡的にも直腸~結腸にactive stageの潰瘍を確認,また血清反応(ゲル内沈降反応,間接螢光抗体法)も陽性で赤痢アメーバ症と診断した.患者は独身で,結婚歴,海外渡航歴を有せず,20歳時より不特定多数の男性とのみ同性愛行為を続けてきた.梅毒血清反応についてもTPHA,RPR,ガラス板法のいずれもが陽性で,これらの所見より,男性同性愛者間のアメーバの伝播によるいわゆるsexually-transmitted amoebiasisの1例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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