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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻8号

1986年08月発行

症例

早期十二指腸癌の1例―症例報告と本邦報告例の検討

著者: 吉村平1 山際裕史1 寺田紀彦2 橋本修2

所属機関: 1三重大学医学部中検病理 2寺田病院

ページ範囲:P.903 - P.908

文献概要

要旨 原発性十二指腸癌は比較的まれな疾患で,早期のものは少数の報告をみるにすぎない.今回,われわれは十二指腸下行部に発生した早期癌の1例を経験したので,本邦報告例の集計を併せて報告した.患者は55歳男性で,無症状であったが胃集検により要精検とされ,寺田病院を受診した.上部消化管透視,内視鏡検査により,十二指腸下行部に約5cm大の隆起性病変が指摘された.膵頭十二指腸切除が行われ,乳頭上部に47×35×22mm大の亜有茎性ポリープがみられ,表面顆粒状で潰瘍形成はみられなかった.病理組織学的には腺腫の一部に,乳頭状腺管腺癌(sm)がみられ,リンパ節転移はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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