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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻9号

1986年09月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎と大腸癌 主題症例

発症から12年間経過観察中に直腸癌を合併した潰瘍性大腸炎の1例

著者: 塚越洋元1 夏井清人1 大村卓味1 小井戸一光1 西沢正明1 近間敏治1 堀田彰一1 八百坂透1 須賀俊博1 村島義男1 長谷川紀光2 前田晃2 佐藤利宏3 井上和秋4 三和公明5

所属機関: 1札幌厚生病院消化器内科 2札幌厚生病院外科 3札幌厚生病院病理 4北海道大学付属病院病理部 5愛育病院消化器内科

ページ範囲:P.947 - P.950

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要旨 患者は29歳女性,17歳のとき下痢と血便で発症,全大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断し,Predonisolone,salicylazosulphapyridine,造血剤の投与を続けながら12年間当院で経過観察を続けていた.下痢,下血,腹痛,発熱,口内炎などの症状が,ときに出現,この間14回の注腸X線検査を行い,1984年直腸癌の合併と診断し全大腸切除,回腸痩造設術を行い,直腸に浸潤潰瘍型の10.0×7.Ocmの中分化型腺癌を混在し粘液癌を主体とした進行癌を認めた.境界は平坦であった.非癌部の粘膜にも異型を示す病巣がみられた.術後14か月で癌再発により死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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