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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻9号

1986年09月発行

今月の主題 潰瘍性大腸炎と大腸癌

主題症例

瘍潰性大腸炎に大腸の癌,腺腫,およびカルチノイドを合併した1例

著者: 味岡洋一1 渡辺英伸1 渋木諭2 工藤進英3 畠山勝義3

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2宮城県対がん協会がん検診センター 3新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.951 - P.956

文献概要

要旨 63歳の男性.若年時に右半結腸を切除され,残存左半結腸に潰瘍性大腸炎と直腸癌を合併した症例.注腸造影にて潰瘍性大腸炎,その後,内視鏡および生検にて直腸癌の合併と診断された.組織学的に慢性活動期の潰瘍性大腸炎,直腸のびまん浸潤型の印環細胞癌,直腸,下行結腸の腺腫,腺腫内癌およびdysplastic epitheliumそして下部直腸のカルチノイドを認めた.潰瘍性大腸炎に合併した異型上皮を診断する際には炎症に対する反応性の幼若上皮の異型の幅および炎症性腸疾患の粘膜に発生する明らかな癌もしくは腺腫の発育進展様式の特徴を熟知する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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