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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻9号

1986年09月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎と大腸癌 主題症例

潰瘍性大腸炎に合併した多発大腸癌の1例

著者: 藤原庸隆1 加藤肇1 西川久和1 服部和彦1 三木芳夫1 小林世美2 松浦昭2 草野邦春2 加藤知行3 浅野正裕4 嶋田満5

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学ばんたね病院服部内科 2愛知県がんセンター第1内科 3愛知県がんセンター外科 4東海産業医療団中央病院消化器科 5名古屋大学医学部第1内科

ページ範囲:P.961 - P.964

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要旨 14歳で全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を発症し,16年の経過中に直腸,横行結腸,上行結腸の多発大腸癌が発生した症例について,過去3回の注腸造影検査(1974年,1979年,1984年)による,その発育過程の解析を行った.切除標本の病理組織学的検索では,癌部周辺に広範な異型腺管がみられ,更に潰瘍性大腸炎の再生腺管と異型腺管の境界部を認め潰瘍性大腸炎を母地に発生した多発大腸癌と診断した.潰瘍性大腸炎患者のsurveillanceと癌化の問題点を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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