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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻1号

1987年01月発行

文献概要

今月の主題 電子スコープの現況 主題

電子スコープの微細診断能―胃

著者: 福地創太郎1 星原芳雄1 早川和雄1 吉田行哉1 橋本光代1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.27 - P.34

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要旨 消化器内視鏡の発達の歴史的過程における,新しい世代の内視鏡の登場として,電子スコープの誕生の意義を考察した.電子スコープの数ある特性の中で,高解像力,高画質の画像を重視する立場から,TV-endoscopeによる胃病変の微細診断能について検討した.本内視鏡はまだprototypeのものであるため,操作性に改良すべき点があるが,その画像は極めて鮮明で,胃小窩レベルの粘膜表面微細構造を観察することが可能である.電子スコープによる内視鏡診断は,病変の肉眼形態を全体像として把握するばかりでなく,胃小区から胃小窩に至る表面微細構造の識別に基づく,鑑別診断となるであろう.また,電子スコープの応用として期待される種々の画像処理や画像解析も,取り込まれる画像の精度によって左右されるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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