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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻1号

1987年01月発行

文献概要

今月の主題 電子スコープの現況 主題

電子スコープの現状と将来―画像処理の観点から

著者: 山口肇1 小黒八七郎1 吉田茂昭1 大山永昭2 辻内順平2

所属機関: 1国立がんセンター内科 2東京工業大学工学部

ページ範囲:P.45 - P.50

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要旨 電子スコープによる画像は,図形歪がなく,デジタル信号として取り扱える特性を利用して,画像処理を試みた.すなわち“画像の強調”では色の強調,構造(凹凸,立体)の強調をすることにより,実際の症例において,病変の存在診断と質的診断を行ううえで非常に有用であることを示した.また,“画像の計測”においては画像から得られたデジタル信号を数量的に扱うことによって,色の計測,すなわちR,G,Bに分けた数値で表示することにより,異常粘膜と正常粘膜が定量性をもって区別できた.構造(凹凸)の計測においてはステレオ撮影によって得られた像を立体計測および表示ができることを固定標本を用いて,その可能性を示した.このようなコンピューターを利用した画像処理の将来性をも展望した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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