文献詳細
今月の症例
文献概要
〔症例〕43歳,女性.主訴:特になし(検診発見).家族歴,既往歴:特記事項なし.現病歴:1986年10月,胃集検で異常を指摘され,近医にて胃内視鏡検査および生検の結果,手術を勧められる.同年12月11日,本院受診.諸検査の結果1987年1月5日手術施行.
〔ルーチン胃X線所見〕(手術前25日)強い第1斜位の二重造影写真(Fig. 1)である.体中部大彎に不整形バリウム斑と顆粒状陰影が認められ,軽い粘膜ひだの集中を伴っている.粘膜ひだはこの陥凹辺縁で中断している.しかし,糸を引くような粘稠な胃液のために微細な所見は描出されていない.むしろ,圧迫写真(Fig. 2)のほうが陥凹内の顆粒状陰影やひだ先端部の所見がよく描出されており,陥凹部の噴門大彎側に濃いバリウム斑があることもわかる.陥凹周辺の隆起所見は特に認められない.
〔ルーチン胃X線所見〕(手術前25日)強い第1斜位の二重造影写真(Fig. 1)である.体中部大彎に不整形バリウム斑と顆粒状陰影が認められ,軽い粘膜ひだの集中を伴っている.粘膜ひだはこの陥凹辺縁で中断している.しかし,糸を引くような粘稠な胃液のために微細な所見は描出されていない.むしろ,圧迫写真(Fig. 2)のほうが陥凹内の顆粒状陰影やひだ先端部の所見がよく描出されており,陥凹部の噴門大彎側に濃いバリウム斑があることもわかる.陥凹周辺の隆起所見は特に認められない.
掲載誌情報