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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻10号

1987年10月発行

文献概要

今月の主題 胃のDieulafoy潰瘍 主題症例

内視鏡的HS-E局注療法により止血に成功した胃のDieulafoy潰瘍の1例

著者: 中村正樹1 菊地直人1 谷口英人1 星野清志1 大野義一朗2 菅谷秀夫2 梅田宏2 上野秀雄3 土谷健4

所属機関: 1代々木病院内科 2代々木病院外科 3東京健生病院内科 4東京女子医科大学腎臓病センター内科

ページ範囲:P.1152 - P.1154

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要旨 5年前に胃潰瘍からの出血で入院したことのある51歳の男性が,仮性眩暈と黒色便で入院した.翌朝大量出血し,緊急内視鏡検査を実施したところ,胃角小彎より噴水状の出血があり,そこにHS-Eを局注し,止血に成功した.出血血管の周囲に潰瘍は認められずDieulafoy潰瘍と診断した.これまで,手術がDieulafoy潰瘍からの出血に対する唯一の治療手段と考えられてきたが,内視鏡的HS-E局注をDieulafoy潰瘍に対して試みる価値があると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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