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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻10号

1987年10月発行

文献概要

今月の主題 胃のDieulafoy潰瘍 主題症例

Exulceratio simplex(Dieulafoy潰瘍)自験例の検討

著者: 原田雅光1 榊原幸雄1 樫本雅彦2 田尾茂3

所属機関: 1愛媛県立中央病院消化器外科 2愛媛県立中央病院内科 3愛媛県立中央病院病理

ページ範囲:P.1160 - P.1164

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要旨 1975年から1986年の間に,われわれの病院でDieulafoy潰瘍の臨床診断で取り扱った症例は18例である.このうち,3例は内視鏡止血法により治癒したので,外科的治療を行った15例について血管構築を含む組織学的検索を試みた.その結果,Dieulafoy潰瘍の典型的なカテゴリーに属する症例は6例で33.3%であった.Dieulafoy潰瘍の確定診断のためには粘膜下層における異常血管を明らかにする必要がある.しかし,今後は内視鏡的止血法により治癒する症例も増加すると思われるので,臨床診断に当たっては十分に注意する必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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