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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻11号

1987年11月発行

文献概要

今月の主題 消化管のアミロイドーシス(1) 主題

胃アミロイドーシスの形態的検討

著者: 中澤三郎1 芳野純治1 鈴木敏行2 小林英治1 増子和郎3

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科 2刈谷総合病院 3増子病院

ページ範囲:P.1257 - P.1263

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要旨 皮膚アミロイドーシスと診断された患者45例に上部消化管内視鏡検査を行い,22例(48.9%)に上部消化管にもアミロイドの沈着を認め,胃アミロイドーシスのいわゆる初期像と考えられる内視鏡像を観察した.アミロイドは胃の前庭部からの生検でやや多く得られ,その部には発赤,隆起,凹凸が認められた.アミロイド沈着の認められた22例の内視鏡像を見直すと,明らかな異常所見のない例のほか,発赤,びらん,小顆粒状隆起,点状出血,浮腫状粘膜などの微細な変化が認められた.最後に胃アミロイドーシスの終末像として幽門前庭部の狭窄,巨大皺襞,胃蠕動停止の例を呈示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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