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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻12号

1987年12月発行

今月の主題 早期食道癌の問題点

序説

早期食道癌の分類に思う

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1早期胃がん検診協会中央診療所

ページ範囲:P.1341 - P.1342

文献概要

 ここに筆をとれるようになったのは,食道疾患研究会の会長,また,先輩諸兄の積極的なご指導の御蔭である.天下に冠たる外科の先達たちが,内科系のものに進んで道をあけ,診断効果を期待された温情があったからこそである.おんぶにだっこで指導してもらった,と全く思う.診断の研究を続けた外科のパイオニアの諸氏は,内科系のものに刺激と活力を大いに与えてくれたものである.その結果が,本誌の編集になったのである.成果をご覧に入れたい.日本の外科の先達がそうであったように,早期食道癌の分類についても指導的役割を日本で担いたいと思うものである.

 早期食道癌の診断は,1960年の後半から1970年の初頭にかけて今日的なものになった.始めは,smの大きなものしか見つからなかったが,次いで,大きいがmmやepが見つかるようになり,そして,今日的な診断のレールが引かれた.この間の診断の進歩は,千葉大第2外科,東北大第2外科,慶大外科,東京女子医大,国立がんセンターの諸氏の大変な努力に負うものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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