icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻12号

1987年12月発行

文献概要

今月の主題 早期食道癌の問題点 主題

食道癌の早期診断におけるルゴール染色法の診断学的価値

著者: 細井董三1 西沢護1 牧野哲也1 大村秀俊1 野本一夫1 岡田利邦1 山田耕三1 志賀俊明1 前田一郎1 渕上正弘1 平田稔彦1 河野裕一1 大倉澄子1 中村恭一2 大倉康男2 石堂達也2

所属機関: 1東京都がん検診センター 2筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.1385 - P.1394

文献購入ページに移動
要旨 食道表在癌28例の診断過程におけるルゴール染色法の有用性を分析し,その診断学的価値について検討した.ルゴール法は通常観察では拾い上げが困難なm癌の拾い上げ診断,所見の軽微な表在癌の質的診断と同時にそれらの除外診断に威力を発揮したが,また切除標本における病変の同定,浸潤範囲の決定にも有用であった.今後予後の良好なm癌の発見数を増やすためには,ルゴール染色法を更に普及させ,特に食道癌の高危険度群である50歳以上の男性に対してはこれをルチーン化し,積極的に活用していくべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?