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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻12号

1987年12月発行

学会印象記

OESO 2nd International Polydisciplinary Congressに出席して

著者: 遠藤光夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.1402 - P.1402

文献概要

 OESOのSecond International Polydisciplinary Congressが1987年6月24~27日パリで開かれ,出席した.今回の学術総会はbenign lesions of the esophagus and cancerがテーマで,Plummer- Vinson syndrome,myoma,diverticula,megaesophagus,caustic stenosis,peptic esophagitis,peptic stenosis,dysplasia,Barrett's esophagusなどについて,病因,症候,診断,治療,癌との関連などについて,210の設問を用意,それに対して1人5分の解答をするという形式で行われた.参加者は世界27か国より食道を専門とする外科,内科,放射線科,病理,生理,疫学の医師たちで,口演と討論が熱心に行われ,大変内容のある学会であった.今回は第2回であったが,前回,つまりFirst Polydisciplinary International Congressは1984年5月17~19日パリで開催されていて,そのときは“Cancer of the Esophagus in 1984”をテーマに,135の質問と解答とがなされ,その記録は既に著書として出版されている.

 OESOとはOrganisation Internationale d'Études Statistiçues pour les Maladies de l'Oesophage(International organization for statistical studies on diseases of the esophagus)のことで,Dr. Lortat-Jacobが会長に,その弟子のDr. Robert Giuliが実際の管理を行い1979年に設立された.欧州における食道癌患者の登録・集計とか食道癌の集学的治療のrandomized therapeutic trialとか,食道疾患についての疫学,病態生理,症候,治療などのstatisticsを目指したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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