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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻12号

1987年12月発行

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海外文献紹介「潰瘍性大腸炎の下痢は非吸収性炭水化物の処理能力の障害と関係しているか?」 フリーアクセス

著者: 伊藤克昭1

所属機関: 1愛知県がんセシター内視鏡部

ページ範囲:P.1428 - P.1428

文献概要

 Is the diarrhoea in ulcerative colitis related to impaired colonic salvage of carbohydrate?: Rao SSC, Read NW,Holdsworth CD (Gut 28: 1090-1094,1987)

 潰瘍性大腸炎の下痢のメカニズムは複雑で十分には解明されていないが,腸液の過分泌,蠕動の亢進,水・電解質の吸収障害が下痢発見の原因とされている.一方,潰瘍性大腸炎患者ではいくつかの理由で非吸収性炭水化物の大腸内での処理能力の不全があることが示唆されている.非吸収性炭水化物は通常1日30~150gに達すると推定され,浸透圧性下痢の一因となりうる.著者らは,非吸収性炭水化物の処理能力を健常者と潰瘍性大腸炎患者で比較検討した.非吸収性炭水化物の処理は腸内細菌によって短鎖脂肪酸と水素等のガスに分解されるので,呼気中の水素を指標としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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