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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻12号

1987年12月発行

初心者講座 大腸検査法・12

内視鏡検査法のまとめ

著者: 長廻紘1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1437 - P.1441

文献概要

はじめに:コロノスコピーの現在

 US,CT,その他の新しい診断機器が日進月歩であるが,大腸の診断は見通しうる将来についてはX線,内視鏡が依然として中心であることに変わりはあるまい.特に直接的検査である内視鏡の地位にゆるぎがないであろうことは,皮膚疾患にCTなどを試みようという者が少ないのと同じく自明である.

 20年近い歴史を持つコロノスコピーである.先に述べたようにまだ不断の改良の途上にあるとはいえ,昔に比べると隔世の感がある.始めたころは,極端に言えばperforationが起こらなかったことを感謝するというstressfulな日々であった.挿入の原理は極めて単純なもの,すなわち押す・引くに尽きる.進歩したといってもほとんとが器具(スコープ)の改良という,現代医学の全般にわたってみられるマシーンに支配された医療の範疇を出るものではない.10分で入る,5分で入ると自慢しても,道具か良くなったにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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