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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻2号

1987年02月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期胃癌の深達度診断 主題

陥凹型早期胃癌の深達度診断―X線診断と超音波内視鏡との対比

著者: 芳野純治1 中澤三郎1 中村常哉1 山中敏広1 長谷智1 小島洋二1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.169 - P.177

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要旨 陥凹型早期胃癌および陥凹型早期胃癌類似進行癌に対してX線検査および超音波内視鏡検査(EUS)を行い,両者の深達度診断を検討した.66例に対して行ったX線検査の診断能はm癌73.0%,sm癌64.7%,進行癌75%,全体で71.2%であった.一方,EUSでは胃癌の超音波像をtypeⅠ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの5型に分類し,更にtypeⅡをtypeⅡ-1,Ⅱ-2,Ⅱ-3の3型に亜分類した.typeⅠ,typeⅡ-1,typeⅡ-2はm癌,typeⅡ-3,typeⅢはsm癌,typeA,Bは進行癌と判定し,41例に対して行ったEUSの診断能はm癌83.3%,sm癌71.4%,進行癌100%,全体で82.9%であった.また,従来X線検査により深達度がsm以下とされた例で,EUSによりsmとpm以下との鑑別ができる例がみられた.両者とも微小浸潤は診断困難であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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