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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻2号

1987年02月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期胃癌の深達度診断 主題

陥凹型早期胃癌の深達度診断―粘膜ひだ集中を持つⅡcのX線診断

著者: 五十嵐勤1 小原勝敏1 鈴木秀1 三橋彦也1 岩崎勝利1 藤原和雄2

所属機関: 1福島県立医科大学第2内科 2大原綜合病院胃腸科

ページ範囲:P.179 - P.184

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要旨 胃のⅡc病変では,粘膜ひだ集中を持つか持たないかで深達度診断が大きく左右される.持つⅡcのほうがより難しい.更に,その面倒な粘膜ひだ集中を持つⅡcは,胃壁硬化の程度により深達度診断に難易差がある.筆者らは,胃壁硬化の程度から粘膜ひだ集中を持つⅡcを4型に分けて検討してきた.その4型別の深達度診断は,①病変全体の胃壁硬化例は,深達度診断が不能,②部分的胃壁硬化例では,その範囲が広いとsmかpm,③瘢痕局所の限局性胃壁硬化例はmかsm,ただしsmであっても少量浸潤のsm,④病変内にmass形成がある例では,粘膜下層にmassを作っているのでmのことはなく,その深達度はsmかpm,という成績であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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