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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻3号

1987年03月発行

文献概要

今月の主題 直腸・肛門部病変の新しい診かた 主題

肛門機能不全の診かた

著者: 寺本龍生1 小平進1 原彰男1 山高謙一1 菅野康吉1 大石崇1 宮島伸宣1 石井忠弘1 葛岡真彦1 阿部令彦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.291 - P.296

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要旨 肛門は平滑筋と横紋筋の両括約筋により構成されており,したがってその神経支配も自律神経と体制神経により司られている。肛門機能不全症は,それぞれの括約筋,支配神経の障害および相互の協調作用の欠如により発生する.したがって,肛門機能不全症を診断するに当たって,これらの解剖関係を考えながら,患者の主訴,肛門の理学的所見より,いずれの括約筋,または神経の障害によるものか判断し,肛門内圧検査,筋電図学的検査などの生理学的検査や,更に括約筋そのものの病理学的変化を知るため,病理組織化学的手法を加えて詳細に病態を把握し,後の的確な治療法を決定できるように診断せねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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