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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻3号

1987年03月発行

文献概要

症例

炎症性大腸疾患に合併した大腸マラコプラキアの1例

著者: 丸山道生14 望月真1 滝澤登一郎1 小池盛雄1 森武生2 田島強3

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科 2東京都立駒込病院外科 3東京都立駒込病院内科 4東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.341 - P.347

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要旨 症例は22歳女性,約1か月間の血性下痢,下腹部痛を主訴に来院,潰瘍性大腸炎が疑われた.薬剤治療で緩解に至ったが,3か月後再燃.ステロイド療法にもかかわらず,横行結腸に瘻孔を形成し,大腸Crohn病が疑われ,結腸亜全摘術が施行された.S状結腸から横行結腸には浅い潰瘍,炎症性ポリープ,大豆大までの半球状隆起が存在した.組織学的にはマラコプラキア細胞の集蔟巣が主に炎症性ポリープ,半球状隆起の粘膜固有層,粘膜下層に存在した.潰瘍底にもマラコプラキア細胞が散在性に存在した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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