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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻4号

1987年04月発行

文献概要

今月の主題 小さな大腸癌―早期診断のために 主題

2cm以下の大腸進行癌症例の検討

著者: 佐々木喬敏1 丸山雅一1 大橋計彦1 村上義史1 久保田博也1 高橋孝2 太田博俊2 柳沢昭夫3 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会付属病院内科 2癌研究会付属病院外科 3癌研究会付属病院病理部

ページ範囲:P.373 - P.386

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要旨 1956年から1985年までに手術された2cm以下の大腸進行癌は14病変で同期間の大腸進行癌全体の0.8%である.1973年から1985年までに手術およびポリペクトミーで得た早期癌は317病変である.そのうち10~19mmの大きさでX線所見の検討ができた25病変と内視鏡所見が検討できた35病変を2cm以下の進行癌14病変と共に対象とし,X線所見,内視鏡所見を比較検討した.X線所見で側面像の変形が中等度~高度(d2~d4)を呈する病変は2cm以下でも進行癌と診断できた.内視鏡所見で中心潰瘍の明らかな病変は小さくても進行癌と診断できた.しかし早期癌でsmにmassiveに浸潤している病変と,変形がd0~d′1を呈する病変のpm癌との鑑別は不可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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