icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻4号

1987年04月発行

文献概要

今月の主題 小さな大腸癌―早期診断のために 主題

10mm未満の大腸早期癌の内視鏡的特徴

著者: 竹本忠良1 針間喬1 宮原妙子1 安武隆二郎1 有馬功三良1 松浦伸二郎1 由村俊二1 河村幸子1 山本一成1 岡紳爾1 多田正弘1 河野裕1 藤川佳範1 藤田潔1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.407 - P.412

文献購入ページに移動
要旨 10mm未満の小大腸癌について,内視鏡所見を中心に検討した.(1)ポリペクトミー症例(5mm以上10mm未満)で12.1%(19/157)に癌があった.また,ca/ca+ad(ca:癌,ad:腺腫)は19/140(13.6%)であった.Sp(semipedunculated)タイプのca/ca+adは22.8%,P(pedunculated)タイプでは5.5%であった.ポリペクトミーが施行された癌(5mm以上10mm未満)19例中10例に,内視鏡的に,くびれ,切れ込み,陥凹などの形状異常があった.Spタイプで形状異常をもつ小ポリープ(5mm以上10mm未満)の約半数は癌であることが示唆された.(2)径4mm(Spタイプ)の微小癌が1例あった.(3)色調から癌・非癌の鑑別の可能性を見出すことはできなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら